単身スコットランドに渡った竹鶴政孝は大学で醸造学の勉強を始めます。しかし大学ではウイスキー造りの実践的な知識を得ることができず、自分はいったい何をしにきたのか悶々とした日々を過ごします。
そこで彼はモルトウイスキーの蒸留所の門を叩きますが訳のわからない東洋人がやって来たのですからどこも門前払いです。唯一ロングモーン蒸留所が彼を招き入れて、しばらく働かせてくれました。
ロングモーンは以前はやまやで販売していたので愛飲してましたが、今は手に入らなくなり、自宅に残った最後の1本には手をつけられなくなりました。

さてロングモーン蒸留所で竹鶴はありとあらゆることをメモに残しました。これは後に彼が日本でウイスキー工場を造る際の重要な資料になりました。
ペンと紙だけでウイスキー造りの技術を盗んでいったと言われるくらいです。
そうしてスコットランドで過ごすうちにお世話になっているお宅の娘さん、リタと親しくなりました。
彼女は竹鶴政孝を「マッサン」と呼びます。これが連続テレビ小説のタイトルとなったわけです。
日本に帰る竹鶴と一緒になるというのは相当な覚悟だったことでしょう。
ウイスキー造りの技術を身につけた竹鶴はリタと共に日本に帰るのでした。
つづく